mittlee読書と経済雑記ブログ

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英語学習ブログ:英会話の例、東京外国語大学の無料Web教材(TUFSモジュール)の使い方

今回の内容

 

 英語の会話を聞く量を増やしたい、教科書的な英語以外も聞き取れるようになりたいという方は多いだろう。インターネット上に公開されている大学の教材を利用することで、下記の練習をすることができる。

  1. 教科書通りではない、英語での日常会話のリスニング練習
  2. イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語等の違いの確認

 

 本記事は、下記のような英語学習やリスニングの場面での悩みをお持ちの方に向けての記事である。

  • TOEICのリスニングセクションで、聞き取りやすい英語を話す人と聞き取りにくい英語を話す人がいる気がする。
  • 英会話を聞いていると、ときどき何かよく分からない省略語が聞こえる。
  • マレーシアやシンガポールなど、米英以外の英語の聞き取りをできるようになりたい。
  • これらを聞き取れるようになりたい。手ごろな教材を探している。

 

 昨今は在宅時間が増える中で、外国語教育教材の視聴も増えているという報道があった。そこで紹介されていた、東京外国語大学の「東外大言語モジュール」を紹介する。

www3.nhk.or.jp

 

www.coelang.tufs.ac.jp

 

 英語学習を始める前に、ご自身の状況を把握したい方は一度「CEFR(セファール)」をご覧になるのをお勧めする。

 「CEFR(セファール)」についての説明はこちら。

 

mittlee.hatenablog.com

 

 

 

目次

 

 

トピック:東京外国語大学について

東京外国語大学の概要

 東京外国語大学は、江戸時代1857年に幕府により開校された蕃書調所をその起源とする、外国語と外国地域事情に関する教育と研究を実践してきた教育機関である。現在は国立大学法人東京外国語大学が設置する国立大学となっている。*1

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東京外国語大学の組織の変遷(東京外国語大学HPより)

 

  ミッションとして、「広い視野と優れた言語運用能力、世界の諸地域に関する深い知識を備え、異文化間の相互理解に寄与し、日本と世界を結ぶ人材、地球的課題に取り組むことのできる人材の養成を目指すとともに、世界の最先端の水準をもつ研究成果を発信していきます。」としている。*2

 現在の主要研究部科は言語文化学部、国際社会学部、国際日本学部、大学院総合国際学研究科。

www.tufs.ac.jp

 

トピック:東外大言語モジュール(TUFSモジュール)について

東外大言語モジュール(TUFSモジュール)

  「TUFS言語モジュール」は、東京外国語大学が提供するインターネット教材である。TUFSは東京外国語大学の英語名称、"Tokyo University of Foreign Studies"の略。

TUFS言語モジュールは,東京外国語大学大学院の21世紀COEプログラム「言語運用を基盤とする言語情報学拠点」の研究成果を活かして開発した,新しいインターネット上の言語教材です。英語以外の言語教材は,主として大学生が初めて新しい外国語を学ぶための教材を想定しています。英語については,小学校での総合学習や中学校で初めて学ぶ外国語としての英語を念頭において開発しました。*3

 

www.coelang.tufs.ac.jp

 

 発音、会話、文法、語彙の4モジュールで成り立つ。

 実際に使ってみた感想としては、基本語彙のページは小中学生でも分かるかもしれない。しかし、特に会話モジュールについては小中学生向けとは思えない難易度である。この会話モジュールを難なく教材とする小中学生というのは小学一年生から英語に相当時間を割いているのではないかと思う。実際には高校生以上の教材、複数国の英語の聞き分けが必要な環境に置かれた大学生や社会人のリスニング教材という所感である。

 

TUFSモジュールの使い方

 ここでは、実際に会話モジュールを利用する例を紹介する。例として、マレーシア英語の会話シーンとスクリプトを見てみる。

 

1.トップページから、学習したい言語またはモジュールを選択する。

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言語を選択する場合

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モジュールの種別を選択する場合(ここでは教室用会話教材)

2.学習したい国の言語を選択する。

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マレーシア英語を選択する場合の例

3.プルダウンからシーンを選択し、クリックする。

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注意をひくを選択する場合の例

4.教材を再生する。補足情報やキャプションの表示/非表示の切り替えにはボタンをクリックする。

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語彙の表示が無い状態

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語彙が表示された状態

 

 ご自身が会話を聴きたい国、シーンに切り替えて学習をしてほしい。

 

まとめ

  TUFSモジュールについて今回はご紹介した。アメリカ英語やイギリス英語以外を本モジュールでは聴くことができる。また、イギリス英語についてもいわゆるBBC英語ではない、イギリスの訛りがある会話が公開されている。

 言語は生き物であり、教科書や報道とは異なる使われ方もされる。マレーシア英語やシンガポール英語の"aiyah"は苛立ち・驚き・感嘆などを表す間投詞。中国語の「哎呀」由来だそうだが、英語だけの勉強を義務教育カリキュラムで学習していたら出会わない。(初めて出会ったときに理解できないのも無理はないと自分自身に言い訳をしてみる。)

 英語への理解にしても日本語への理解にしても、別の言語や多数の国の言葉に触れることで深まることがある。フランス語やドイツ語、中国語などの第二外国語としてのメジャーどころ以外の言語も紹介されている。ご興味があったらTUFSモジュールを利用して英語以外にも触れてみるのがいいのではないだろうか。